2009.07.19
昨日の7月18日
一人の中国研修生が3年満期で帰国しました。
これまで中国研修生を毎年採用して6年になり
この3年間は毎年中国に帰国させている事になります。
今から6年前に初めて二人の研修生を呼び寄せました。
日本入国当時は言葉もわからず
如何接して良いか分かりませんでした。
まず、食事を如何するか?
それ以前に食事の材料は何が良いのか?
分からず、ただ心配で
入国当時はアパート住まいでしたので
様子見に通ったものでした。
2日目位に
研修生の方から餃子を作りたいと言い出し
小麦粉やら具の材料 +伸ばし棒などを
近くのスーパーに行き調達
そして彼女らの餃子を作るのを見て
私も一緒に成って始めて餃子を作ってみましたが
これが、日本では味わえない肉の脂の乗った、
なかなかいける味でした。
これがきっかけで何とか打ち解けるようになり
それからは私も日本のパパさん気取りで
あちこち連れ回したものでしたが
2年目、3年目と研修生の頭数も多くなり
何処に行くにも
10名近くの人数をまとめて面倒が見れなくなり
現在は、全員で外に連れ出す機会も少なくなりました。
本音は私も面倒を見るのが疲れてきたのもあります。
私は、研修生の新規採用について
3年間付き合うことを前提に
私が中国に出向いて直接面接します。
その為、中国瀋陽を毎年訪問しています。
その際に新しく来た研修生の家族とお会いして食事をします。
そして中国の両親と対面し食事しながら必ず両親に伝える事があります。
それは
私は3年間、貴方方に代わりに日本のパパに成ります。
これは貴方方の娘を預る以上は日本で絶対事故等が絶対あってはいけない。
私は3年間 生活習慣の違う他人の子供を預かる事になります。
日本で事故が無い様に貴方方以上に厳しく教育するかも知れません。
私は3年間、貴方方の子供を預る責任として
日本での仕事と生活を終えて中国に帰国する3年間は、健康であり五体満足な身体と
大人に成長した姿で貴方方に返したいと思っている。
貴方方が中国で自分の娘を甘く育てたのであれば、私は厳しく見えるかも知れない
逆に貴方方の大切な子供が貴方方の目の届かぬ処で破目はずし事故が起きたら大変である。
私は大切な貴方方の子供を、3年間預かり健康で事故も無く、教育と生活の面倒をみて
満期の3年後には、健康な身体で貴方方に送り返す責任も私にはある。
ある程度、日本での生活は必要以上に厳しく教育していく事を理解して頂きたい。
以上の事柄を中国の両親そして家族に必ず伝えます。
これを、日本に帰り
研修生本人にも中国訪問して両親に伝えた事を言い聞かせています。
しかし
いくら立派な事を述べて進めて行っても、中国人も(日本人も)個人差バラバラで
この6年間、お蔭様で他人に迷惑をかける様な大きな問題は発生していませんが
生活習慣がもともと違い、小さな問題はそれなりに発生しました
しかし、今思うことは一つあります。
それは、思想、生活習慣の違う国から仕事が目的で中国から呼び寄せており
仕事の上では私自身も腹が立ち爆発した事も何度かありますが
3年間面倒をみて
研修生本人は如何思っているかは別にして
中国に帰す頃に成ると中国の両親に立派な事を言って
五体満足の身体で帰せる、最低限の責任を果たせた喜びの様なものを感じます。
私生活で言えば、当方の研修生は
それぞれ個性があり一人一人が性格的に子供で素直で可愛い子供達であったと思います。
現在
私の会社に居た研修生は、結婚した子が数人、今年夏に結婚する子(当社の男女)
今、結婚を考えている子
日本で日本語検定の3級を合格し中国に返ってから本格的に日本語を勉強している子
現在もイタリアの大学に留学中で現在4ヶ国語?を話せる子など、、、、の
元研修生等がいて、それぞれ頑張っている様です。
私は、研修生を中国に帰す際、私からの最後の言葉に
この後の人生、50年経っても、日本で過した3年間の生活を忘れないで下さい。
そして
中国では給料が少ないかも知れない、しかし人として地道に働く事が一番重要です。
と最後に教育します。
昨日、帰国した研修生が大連に着いて直ぐ電話が入り
『 無事中国に帰りました、今両親と彼氏も一緒に居ます、3年間有難う御座いました 』 と
彼女からの最後の報告がありました。
私は、ここで初めて
3年間一つの仕事を無事に終えた安堵感、 そして複雑な思いをしています。
2009.07.01
『 守攻‐2009 』 2009/ 07/ 01
守るべきものは確実に守り、その上で未来をしっかり攻める
守りきれないものは攻める資格が無い。
《 守 》 =プラコーは製造業である
最大の守りは作り込み段階(製造)で如何守り
後工程(検査)で完成度をどう高めるかである。
《 攻 》 =5年先10年先と攻めて行かないと明日の
プラコーは 存続しない、守りだけでは衰退である。
プラコーはこの先も
守るべきところはしっかり守り
攻めるところはしっかり攻め
存在価値のある会社に発展して行かなければならない。
【製造部】
プラコー製造部は若い社員が多い分、将来的な希望は多いに
見込めるが若さを甘えに変えてはいけない、 若いからと
トラブルを起こしても客先等、ビジネス社会では絶対に認めない。
甘えて待つのではない、横道に逸れず、自分から進んで
技術等を取得して、人としても成長してもらわなければ
プラコーの将来に明るい希望は無い。
10年後のプラコーは如何あるべきか
従業員は各個人の責任として捉えて頂きたい。
【品質保証部】
クレーム等のトラブル発生時の客先への対策書作成の
後始末は
後ろ向きの品質保証であり原料の仕入れから客先納品後まで
トラブルを未然に防ぐ事は前向きな品質保証である。
今後プラコーでは工程内の異常トラブルを未然に防ぐ
プラコー全社的な品質保証が求められ
結果としてプラコー内のロスを防ぎ、客先の信用を勝ち取る事が出来る。
【管理部】
女であるから、若いから、外国人だからと社会的に許されるものでは無い、全て言訳である。
今の経済情勢はその様な甘えの上には立っていない。
守攻の守は今プラコー全体に一番重要な事であり、女性の多い管理部では女性の一番得意
な部分でもある。しっかり守の部分で力を発揮していただきたい。
【PLN】
全てが始まりである。物事が全て整っている訳ではない(逆に無いものだらけである)。
最低限、各社員がサラリーマン根性を棄てて、創業者の意識を持って取り組まないと成功は
無理である。新規一転、0からのスタートで取り組んでいただきたい。
売上げ目標
昨年末からの仕事量の激減から、会社規模縮小を行い売上げに見合った経営が求められるが
現在見極め中である。
この先、我々製造業者の中での下請け業社は、しばらく不安定要素が大きすぎる
日々の努力と毎月の売上げに見合った、その場に応じた経営を押し進めていく事が重要である。
問題は会社トップが、いかに現状に合った経営でコントロールを行えるかが重要である。
この様な経営を行うことは、会社トップの責任が重要である。
第15期前半は、売上げ目標を設定はしない。
売上げに見合った経営に徹し、その時々の的確な状況判断を行った上での見極めを確実に行い
先々の経営につないで行く。
株式会社プラコー 代表取締役上坂敏志夫
【PLT】 (半期)
日本同様、厳しい情勢にあり、後半(期後半)は多少回復傾向にあるが、急激な回復は望めない
現在の状況下での安易な拡大路線は慎まなければ成らない。
今すべき事は確実な利益確保の為に、 『守攻』の 『守』を理解し
今後確実に成長していく為の足場固をしっかり行い、 『守攻』 の『攻』に備えなければ成らない。
【PKT】 (半期)
鋳物業界は他の業界同様に落ち込みは大であり、鋳物工場全体での設備投資は極端に少ない
今PKTのテーマとして立ち上がってきている、AWBプロセスを今後も育て上げ将来に結びつけて
行かなければならない。
またPKTは商社として鋳物業界のPKTがこれまで取り組みの無かった部分も取り組み、商社
活動の幅も広げて売上げ確保をしなければ成らない。