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タイランド洪水 (10月22日現在)

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タイランド洪水
10月22日現在
タイランドの洪水が
徐々に南下して来てタイランドの首都
バンコクに押し寄せて来ています。
私が2週間前のタイランド訪問時に
現地責任者からバンコクの北
約80km地点のアユタヤ近辺の
工業団地が洪水で危ない状態で
トヨタ等が部品調達先を洪水被害の無い
安全な地域に移す為
受け入れ先を新たに検討をしているとの事
毎年タイランドでは
雨季の終わりの10月に入ると
洪水でバンコクが危ないといった話は
これまでも毎年の様に話題に成っていました。
ただ今回
私がタイランドから帰国して
2週間が経過し何十年に一回との事ですが
テレビ等で報道される映像を見た通り
今年の水災害はタイの経済を根本から
脅かす事態と成り半端ではありません。
もともと
バンコク海側から北方面
150km以上の地域は幅も 100km以上の
絵に描いた様なデルタ地帯で
バンコクの北アユタヤの上辺りから海抜
数メートル地帯が約100km先のバンコクを
超えたあたりまで続いています。
その間の土地を50cm掘れば
水が出てくる様な地盤で粘土質
又はヘドロっぽい様な柔らかい土です。
当方が
工場建設(バンコクの東50km地点)の際
3m間隔で碁盤の目のように長さ30m位の杭を打ちました
その際、大型トラックに乗せた櫓から大きなハンマーで
杭打ち機で打ち込みますが
打ち込みから5m位まではドンドンと打ち込みながら入り
それが、5m超えた辺りから15m位までは
杭打機のハンマーを上に乗せ重みだけで
杭の根元から水を吹き上げながら入って行きます
5m~20m位までは水を多く含んだ
スポンジの様な水の層と云う事になります。
私ら日本の 富山県の平野部は
農地(田んぼ)から砂利を採取している様な
代表的な山から海に向かっての扇状地です
山から海へ高低差もあり、
いくらゲリラ豪雨でも排水が効いて
翌日までには海へと流れてしまい残ることはありません。
それが上記のとおり、
バンコク周辺の ほぼ海抜0m地帯では
土と溜り水が同居している土地で雨が降っても
土地での雨水の吸収は出来ない
雨季に入り
日本のゲリラ豪雨が一般的なタイでの雨季です
長期にわたると当然
小さな水たまりが、どんどん大きく成って湖状態になり
それが拡大し今回の様な事態に成ってしまいます。
また
アユタヤ地域から上の
サラブリ、スコータイ、チェンマイから上の国境へと
山間部の森林破壊が進んでしまい
山間部での雨水の吸収が出来なく成って
尚更、雨水が溜り流れ出た事も大きな原因です。

ここ数日
日本国内の知り合いから日に5回以上は
心配して頂いて電話等で問い合わせがありますが
日本の感覚とは違い、タイの土地についての説明に苦慮します。
さて
当方のタイ工場ですが
今の処は大丈夫ですが工場の操業は止めています。
当方は
バンコクの東50kmの海の近くに位置し
アユタヤ近辺からの洪水が
日に3km~5kmの速さで南下して来ており
バンコク地域との境には大きな川バンパコーン川があり
今後どの程度、洪水が東に広がって来るのか注視しています。
当工場も防護策として
機械が水に浸かってしまったら如何しようもありません
工場には現在、土嚢を1,000個位用意して
工場敷地の入口の門の辺りと
工場建屋のシャッター辺りに積み上げ臨戦体制
事務所の中の書類関係も上に上げて
工場全体 24時間体制で監視
毎日3回近く(1km先)のバンパコーン川に水位を確認
(今の処、水位が上がっている形跡無)
この先
南下してくる洪水の速度等を含めて考えると
来週の週(月末)辺りに当方の工場への
影響が出てくると思いますが予想が尽きません。
現在、神に祈るだけの待機状態成っていますが
最終的に今回の洪水で
日本から進出企業の内、製造業の30%位は
直接の被害を受ける可能性が有る様に感じます。